3/14/2005 「ロング・エンゲージメント」渋谷ピカデリー

2005年3月14日

午前10時半より渋谷で観て参りました。
素晴らしい作品でした。ジャン・ピエール・ジュネ監督。制作費が莫大であってもあいかわらずのインディペンデント臭さがたまりません。
監督お気に入りの役者が勢揃い、ということで、あちこちに嬉しくなる顔が出てきます。

ギャスパー・ウリエルくんことウリボーは、ほんと、プロモ来日させられちゃったけど、インタビューでもそんなにたくさん話せることはなかっただろう、と推察されるほどの出演度。
キュートな顔でキュートな声で、年齢のいった登場常人物達の中で、それなりのインパクトは残していたけど、オドレイの相手役、うんぬん、という肩書きはちょっとかわいそうな感じですね。
全体的に監督のわがままが全部通って好きなように伸び伸びと作ったのであろうという「心の伸びやかさ」を感じる秀逸な作品。
なににも遠慮せず、数々のプレッシャーもはねのけ、己の道を信じて突き進む主人公マチルドの生き方と、本作品における監督の姿勢はいたるところでオーバーラップしてゆきます。
この映画の素晴らしさは、監督のこだわりと信念によるものであって、けっして多額の制作費や、派手なアクションではない。ここで私はそう言い切りたい。
ジャン・ピエール・ジュネ。
デリカテッセンのころから変わらぬ価値観と徹底した美学を追究してきたこの監督に、私は心から拍手を送ります。

ロング・エンゲージメント

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Paris de Oyako

 

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