2008年カンヌ映画祭有力候補は?
2008年4月8日
今年のカンヌ映画祭まであと1ヶ月! 既に選出に向かって完成作業が急ピッチで進められている作品を紹介。
フランス映画で有力候補と言われているのは、『ムッシュー・カステラの恋』のアニエス・ジャウイ監督の新作「雨について語って」“PARLEZ-MOI DE LA PLUIE”。
パリの庶民的な界隈にある高校を舞台にした社会派ドラマ「壁の間で」“ENTRE LES MURS”(ロラン・カンテ監督)。
アルノー・デプレシャン監督の家族ドラマ「あるクリスマスの寓話」“UN CONTE DE NOEL”。
ベルトラン・タベルニエの英語劇によるスリラー“IN THE ELECTRIC MIST”と江戸川乱歩の小説を原作にブノワ・マジメルを主演に日本で撮影されたベーベット・シュローダーの“INJU”が控えている。
“35 RHUMS”と“WHITE MATERIAL”の2本の新作を抱えるクレール・ドニ監督。
ドキュメンタリーで知られるカンボジア人監督リッティ・パンがマルグリット・デュラスの小説を映画化した「太平洋の防波堤」“UN BARRAGE CONTRE LE PACIFIQUE”。
アーシア・アルジェント、マチュー・アマルリック主演ベルトラン・ボネロ監督の「戦争から」“DE LA GUERRE”。
ジャン=ピエール・ダルッサン、サビーヌ・アゼマ主演のラリュー兄弟監督の「ピレネーへの旅」“LE VOYAGE AUX PYRENEES”など。
またフランスの有名俳優たちが大挙出演する群像劇「公共ベンチ」“BANCS PUBLICS”(ブリュノ・ポダリデス監督)。
『アルテミシア』のアニエス・メルレ監督による久々の新作サイコスリラー“DOROTHY MILLS”。
小説家ミシェル・ウーエルベックによる初監督作品「ある島の可能性」“LA POSSIBILITE D’UNE ILE”。
ヴェネチア映画祭の常連フィリップ・ガレル監督の新作「夜明けの境界線」“LA FRONTIERE DE L’AUBE”もサプライズとして想定。
そしてマチュー・カソヴィッツ監督のSF大作“BABYLON A.D.”は招待上映が確実視。
ヨーロッパ勢からはベルギーからはダルデンヌ兄弟、ドイツからはヴィム・ヴェンダースと『名もなきアフリカの土地で』カロリーヌ・リンクの新作、イギリスからはマイケル・ウィンターボトム監督の“GENOVA”、キーラ・ナイトレイ主演のコスチューム劇“THE DUCHESS”(ソウル・ディブ監督)などが待機。
英語圏からはスティーブン・ソダバーグ、デヴィッド・フィンチャー、ジェイムス・グレイ、コーエン兄弟、バズ・ラーマン、アトム・エゴヤン、そしてイーストウッド監督など常連監督の名がひしめきあっており、スピルバーグ監督の『インディアナ・ジョーンズ4』とウォシャウスキー兄弟の『スピードレーサー』は招待作品として上映されると言われている。
ここ数年、主要な映画祭で重要な位置を占めている東欧や南米、アジアの作品も有力候補が多数。
その中でもウォルター・サレス、フェルナンド・メイレレス、トラン・アン・ユン、キム・キドク、サミラ・マクマルバフ、日本の是枝裕和、河瀬直美の作品のどれが食い込んでいるかに注目が集まっている。
映画祭側の公式発表までは後半月。さて、どうなりますか。
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