隣のリッチマン
2005年5月11日
ベン・スティラー、ジャック・ブラック、クリストファー・ウォーケン。
このキャスティングですもの、見ないわけにはいきません。
もちろん劇場未公開ですからDVDでの鑑賞です。
腹を抱えて大笑い。の作品ではなく、ちょっと考えさせられちゃう人情モノ。
隣の家に住む大親友が成功してにわかリッチマンになってしまったら?
心からその成功を喜び祝福できるかな?
ジャック・ブラックがすごーくいい人を演じてますが、目つきのやばさと、天然なのかな? と疑いたくなるあの「独特の間」は健在。
だから、最後まで「いい人で終わるわけがない」と疑心暗鬼になってしまうのが鑑賞の邪魔になりました。
そして、もうひとかた。目つきのやばい元祖ともいうべきクリストファー・ウォーケン。
この人もいい人を演じているけど、やっぱり「そんなわけない!」と、悪役ぶりを期待する余り心静かに鑑賞できず。
個性が強くて、或る程度演技への固定概念がある俳優というのは、そこからかけ離れた役を演じて欲しくない。
と、常日頃から思っているのは、つまり、「ゆっくり心静かに鑑賞出来なくなる」からなのです。
演技の幅がひろくて、ひととおりどんなものでも素直に演じることのできる俳優ばかりが名優ではないでしょ。
キャラの個性が強くて、それなりのインパクトを先入観で与えることのできる役者も名優です。
作品のテーゼは人の本質にあたるものだし、それをこういった役者と脚本で表現したのは素晴らしかったけど、
キャスティングは失敗だったかも。
ベン・スティラーはオーケーだけど、はたしてジャック演じるニックはジャックじゃなくちゃ駄目だったのか?
どっちかといえば、このペアのほうが無難だったのでは。
いやしかし、作り手側は「無難」を避けたかったのか?
だとしたら役者の個性を侮った、としかいいようのない敗北感。
この作品は楽しむよりも、料り切れなかった敗北感が強かったなあ、としみじみ。
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